ルール
交流ロボコン2006:競技概要
競技には、自らアイデアを考えて製作した手動ロボットを使用する。
舞台は東京都八王子市と神奈川県相模湖町。二台のロボットが小仏トンネルにみたてたはしごをくぐり、
操縦者は高尾山に見立てた平均台を渡り、相模湖町から東京都に入る。
そして、競技ゾーンで2台のロボットが分かれて相手のチームのゾーンにペットボトルを入れる。
2チームが対戦し、相手のゾーンによりペットボトルを入れた方が勝ちとなる。
1.「対戦方式」
- あらかじめ抽選で決めた2チームがペアを組む。
- 対戦方式は総当たり戦
2.「競技フィールド」
フィールド全体
- 競技フィールドは、「神奈川県(障害物ゾーン)」、「八王子市(競技ゾーン)」からなる。
- 競技フィールドの平面図概観は図面のとおり。外周は、高さ100mm・幅100mmのフェンスで区分けされている
- 競技フィールドの床材は緑色のシート(入学式などでで体育館に敷いているもの)。
障害物
- はしご」は大会のものと同じ物を使い、添付図面の様にフィールド上に横向きに、フィールド平面に垂直になるように補助具を使って固定する。
- 「平均台」は大会と同じものを使用する。
ゴミ(ペットボトル)
- 周りのラベルは剥がし、ふたはつけておく。
- 種類はポカリ型・三ツ矢型・アクエリ型の3つを使用。
- 本数は各15本ずつ合計45本用意し、4つのゾーンに11本、真ん中に1本配置する。
3.「競技時間」
- 競技時間は5分間、スタート前のセッティングタイムは1分間とする。
4.「セッティングとスタート」
- ロボットのセッティングは、メンバー全員で行うことができる。
- セッティングタイムの間にセッティングが終わらない場合、競技時間に入ってセッティングを続けることができる。ロボットのセッティングが終わり次第、副審の合図でスタートできる。この間、競技時間は経過する。
- スタートは、時計のスタート音または審判の合図音により行う。競技終了時も同じ。
5.「障害物の通過方法」
はしごくぐり
- ロボットは、合体した状態で、はしごの窓の、任意の一つをくぐり抜けなくてはならない。
- くぐり抜けるとは、手動ロボットの全ての部分が、はしごの一方の側から入って反対側に完全に抜け出ることとする。
- はしごをくぐりぬけた後は競技ゾーンの手前で2台が分離し各マシンがそれぞれのゾーンに向かう。そのときのゾーンまでの行き方は自由とする。
平均台渡り
- 合体した状態で動かない1人の操縦者は平均台を渡ること。
6.「合体」
- 合体とは1台のロボットが接地していない状態でもう1台が運ぶことを言う。
- 合体している間は足回りとなる1台のマシンしか操作してはならない。
7. 「リトライ」
- 競技開始後、ロボットが不調な場合、競技時間内にもう一度必要なセッティングをし、競技を続けることができる。これをリトライと呼ぶ。リトライは、一つのチームに対して、合体した状態で1回、分離したあとに各ロボットそれぞれ1回ずつ認められる。
- リトライは、操縦者が審判に「リトライ」と宣言し認められる。
- リトライが認められた後、操縦者含めメンバーはロボットに触れることが出来る。
- 障害物ゾーンを越える前のロボットの場合は、スタートゾーンに戻して再スタートし、障害物を合体した状態で通過しなおさなくてはならない。
- 障害物ゾーンを越えた後の場合はリトライ終了後競技ゾーンから競技を再開できる。
8.「勝敗」
- 5分間の競技時間中に、相手のゾーンにより多くのペットボトルを入れたチームの勝ち。
- 両チームが同点の場合は延長戦30秒間。それでも決まらなかった場合は再び延長戦を行う。
- 得点は相手のゾーンにあるペットボトルの総数を自チームの得点とする。
- ペットボトルが壁から出た場合は相手のチームの得点が1減らされる。ただし故意に壁から出してはいけない。
9.「ロボットの制約」
- ロボットの操縦は、有線・赤外線・可視光・音波とする。
- 競技に参加できるロボットは各チーム、手動ロボット1台ずつ。分離は認められない。単にひも・メジャーなどでつながっているなど、実質的に分離しているものも認められない。分離物の使用も認めない。
- 重量制限はなし。
- ロボットの大きさは、スタート時に2台が合体した状態で三辺の合計が1500mmに収まることとする。ただしアンテナとしてのみ使われる部分はサイズに含まれない。競技開始後の変形は自由。
- 電源は各自で用意する。電源の電圧はロボット一体あたり24V以下とする。安全でないものは使用できない。
- スタート前に、ロボットの移動のためのエネルギーを、バネや圧縮ガスで蓄えてはならない。重力を利用した位置エネルギーの使用は認める。
- ロボットの構造や材料は人体に対して危険なものであってはならない。また高圧ガス及び爆発物の使用は禁止する。
- ロボットの操縦などに関しては安全対策を充分に行うこと。
10.「競技中の禁止行為」
- 競技中の下記の行為は、禁止行為とする。禁止行為を行った場合は、「減点1」する。
- ロボットが、はしごを倒したり大きく動かしたりする。
- 平均台を渡っている人が落ちる?
- 操縦者が、ロボット、ペットボトル、はしごに故意に触れる。
- 競技フィールド、障害物を傷つける、変形させる、破損する。競技フィールド、障害物に接着剤や粘着テープをつける。
- ロボットが競技フィールドの外に接地する。
- 相手のロボットに故意に禁止行為をさせる。
- 相手のロボットを故意に遠隔操作する。
- 禁止行為によって動かされた障害物などが、勝敗に重大な影響を及ぼすと審判が判断した場合には、競技を中断し(時計も中断)、禁止行為前の状態にして試合を再開する。